おちゅーさんnoフロータイム (チランジア. パイプ等)

チランジアとパイプをメインに、日常のあれこれを書いています。

タバコ依存性についての考察。3 ~Under Control~

禁煙に失敗してから2年ほどは
再度トライする気持ちが起きなかった。
禁煙に向かうにはそれ相応のエネルギーが必要なのである。

近年、異常気象により日本列島では各地で自然災害が起こっていた。
大雨による水害、地震や噴火、台風による風害が起きるたび、
自分が被災したとき
「タバコの供給が断たれ強制的に禁煙をしいられる事になったらまともに物事の判断ができるのか?」
と考えることもあった。

世間ではちょうどタバコの値上げの機運が高まりつつあった頃である。
アイコスが話題にあがる中、たまたまvapeに出会った事がきっかけで禁煙を再開する事になった。
これならタバコの代用として使え、コストも抑えられるのではないかと考えたのである。
Vapeに関しては前述の『vapeで節約しよう。 』の記事を参照して頂きたい。

タバコとvapeを併用しつつ徐々にタバコを減らす事ができたのだが、
最終的にニコチンリキッドを自作するに至り、完全にシガレットを絶つことができた。
この事で前稿の習慣的依存をvapeに置き換えたのである。



さて、ここで「おやっ?」と思う方もいると思う。


Vape についてはニコチンを添加しているし、今ではパイプ喫煙を楽しんでいる。
そう。私はシガレットをやめただけで、むしろ以前よりも煙草が好きになり、愛煙家と自負するくらいだ。

しかしながら以前のような強い喫煙欲求に駈られる事はないし、
例えば12時間タバコを吸わなくても離脱症状が起きることもないので、
吸える環境でなければ、吸わなくても一向にかまわないのである。

ニコチンについて全く依存性が無いかと言われればウソになるが、
チョコレートにも依存症があるくらいであるから、
何にだって大なり小なりの”精神的依存”はつきものである。



むしろ重要なことは”自分が主導であるか?”ということだ。
私の意識は『タバコをやめる。』ではなく『いかに喫煙をコントロールするか。』という意識に変わったのだ。
必然的にコントロール不可のものは排除、またはコントロール可能なものに置き換えれば良い。



ここで『ニコチン依存』という言葉について違和感を覚える。

Vapeにはニコチンを添加している。
パイプ煙草については口腔喫煙でもニコチン酔いを起こすほど強いニコチンが含まれている。

しかしながら『Under Control.』である。

ではそれらと激しい喫煙欲求を呈するシガレットの違いは何か?
シガレットには香料、結合剤、燃焼促進剤、工程助剤、酸化防止剤....200種もの添加物が含まれているのである。

結局のところ喫煙による『ニコチン依存』という言葉にはこれらの添加物が内包されているのだ。

これまでの経緯から強い依存を引き起こしている原因は添加物であるという事が、いとも簡単に想定されるのである。


『ニコチン依存』という不適格とも言える表現が、何故に一般常識的に響くのか?
その先は読者の想像に委ねる事としよう。


あくまでこの論考は科学的根拠に基づかない、私的な考察であることを改めておきたい。


今はパイプの煙を燻らせながらこんな事を思う~

    『銀椀裡盛雪』

銀椀裏に雪を盛るという禅語がある。
要約すると、
銀の椀に雪を持っている様は一瞥すると一体のように見えるがそれぞれ別のモノである。
という事を言っている言葉である。

ここから「本質をしっかりと見極めよ。」

と解釈したのならば、現代社会に対しての教訓としてピッタリではないか?
と思わずには居られないのである。



                                       タバコ依存性についての考察。完